「シャビーシック」と「わびさび」
シャビーシック
味があり使い古されていながら、品や優雅さがある様を「Sabby chic:シャビーシック」と呼び、いま世界中で流行っているオシャレの定番となっています。
バナルにもリサイクルショップというだけあってその様なシャビーシック的と呼べる商品が多数ありますが、これは古来から受け継がれる日本特有の美的センス「詫び寂び:わびさび」と凄く近いものだと私たちは考えています。
わびさび
まず「さび」は、見た目の美しさについての言葉で、この世のものは経年変化によってさびれたり、汚れたり、欠けたりします。一般的には劣化とみなされますが、逆にその変化が織りなす多様で独特な美しさを「さび」といいます。
一方「わび」は、さびれや汚れを受け入れ楽しもうとするポジティブな心についての言葉です。つまり、「さび」の美しさを見出す心が「わび」なんです。
「さび」が表面的な美しさだとしたら、「わび」は内面的な豊かさ。両者は表裏一体の価値だからこそ「わびさび」とよくセットで語られるのです。こうした日本の美意識について、しっかりと理解しておくことも日本人として大切なことであるような気がします。
私の母親は茶道の先生をしていますので私も幼いころから茶道を少々嗜んでおりました。(一応免除は取得しています) なので「わびさび」という自然な姿を求めるありのままの姿や、完全でないことに美を見出す心を少しながら理解していたように思えます。
綺麗に整えられた寺の道に枯れ葉がパラパラと落ちている様と同様で、しっかりと作られた家具や雑貨のペンキが剥がれ落ちている様だったり錆びついている様は、どちらも美しい、そしてカッコイイと誰もが感じるのは自然なことかもしれませんね。
バナルは、そんな「古」と「新」を取り入れたインテリアを、最新のオシャレとして皆さんに楽しんでいただきたいと思っています。
プロデューサー WAKKAN