第1回 WAKKAN & SHOWCASE 織田昌典
このコーナーでは、BANUL代表であるわたくし(WAKKAN 以下:W)が関わりのある、東海地区を中心に世で活躍されている方、そしてこれから世で活躍するであろう方を中心に、突撃インタビューをさせていただきます。
定期的に更新していきますので是非お楽しみ下さい。
W:ということで記念すべき一発目のゲストの方は、SHOWCASE代表 織田昌典さん(以下:O)です。どうぞ宜しくお願いしま〜す。
O:よろしくお願いしま〜す。
W:弊社で新事業をオープンさせる時には、ロゴやホームページのデザインを絶対にSHOWCASEさんに頼みたいと思っていたので、今回その夢が叶ってとても嬉しく思っています。そして出来上がったロゴやホームページを見て予想以上に感動していて本当にこれからが楽しみで仕方がないです。
O:いやぁ〜本当に楽しみですね〜。立ち上げるまでの少しの期間関わらせて貰ったんですが、話を聞いているだけでこっちがワクワクしてきて、今や他人事ではないです(笑)
W:嬉しい限りです本当に。まず最初に聞かせて頂きたい質問ですが、これを見てくれている皆さんに今一度SHOWCASEさんでは主にどんな事業をされているのか皆さんにお聞かせくださいますでしょうか?
O:ありがとうございます!SHOWCASEでは、主にWEBデザインをはじめ、ロゴ、書体(フォント)、名刺、リーフレット、プレゼンツール、音楽制作、看板など、ビジネスのアイテムとなる様々なツール開発とデザインを手がけています。そして、これと並行してデザインする上で前提となる、そもそもどういう人たちをターゲットとしたビジネスなのか?そのコンセプトやブランディングを固める上でのコンサルティング事業も行っています。誰にどんなサービスを届けるのか?といったことが明確なってこそ初めてデザインが見えてくるからですね。また、これはただの思いつきですが、「やることに意味がある」だけで初めてしまった一人一人の紋章をデザインする「ELEMENTS」という事業も行っています。一言で言え ば、自らを象徴する「家紋」のようなものです。一家に一つではなく、一人一人に由来するということで「魂の家紋」と名付けています(笑)( http://showcase-elements.com/ )
W:完璧な紹介ありがとうございます。でも織田さんは元々ファイナンシャルプランナーだったのに、何故デザイン事務所を始めることになったんですか?
O:そこは本当によく聞かれるところですので、こうしてご質問いただくと嬉しいです!はい、正確には ” 現在も ” ファイナンシャルプランナー(以下FP)としての活動は変わらず続けています(笑)もともとは、ファイナンシャルプランナー織田事務所( http://fp-oda.net/ )で展開していたデザインがきっかけでした。スタートアップ当初は、とにかくお金がなくて何もかも自分で作るしか選択肢がなかったんですね。ホームページビルダーやイラストレーター、フォトショップなど、慣れない分野の本を書店で買い漁っては、セミナーに行って勉強したりして、名刺やWEBサイト、チラシなどを必死に作りましたね。もう後がないと思って。そんな流れで、いつに間にか自主制作のスタイルが確立してしまい、気がつけばイラストレーターやフォトショップがお友達になっていました。分野外の業務に毎日時間を使うのに、よく耐えたなと自分でも思うところですけど、ようやく自分なりのWEBサイトが確立した時には、実に3年かかっていました。今となっては、3年という時間はコストが 高かったな〜と。SHOWCASEみたいなデザイン事務所があったら、即依頼していたと思います(笑)けど、そんな完成の末、確かFPとして5年目くらいの時だったと思います。グーグル検索で「名古屋 FP」で一位になり、同業のFPや、税理士をはじめ、とりまく専門家の先生方に「織田さんは、どこに依頼しているのですか?」と聞かれ始めたんです。空いた時間で地味に日々更新していることを伝えると、「私のも作ってくれませんか?」と次々とWEBサイト制作や名刺デザインの依頼が殺到したんです。けれど、当時は本業のFP業が忙しかったことと、まさかそう来るとは夢にも思っていませんでしたから、ちょっと戸惑いまして、その時は全部お断りをしていたんです。とてもサービスとして展開できる余裕が持てなかったですから。それから4年ほど経った2014年のある日、まさかの出来事が起きました。このことがきっかけで、SHOWCASEを立ち上げることになります。それが、とある金融機関からデザインの相談を 受けたことでした。「実際にお願いすることってできるんですか?」という具体的な話でして、この時はさすがに運命みたいなのを感じましたね。神様に「いい加減、気づけ!」と言われた気がしまして。それで決意したんです。クリエイターチームを作ろうと。とはいえ、一人で動くには限界がありますから、まずは身近なところで唯一デザインの話ができるFP仲間だった盛田に「ファイナンス業界をデザインする事務所を作ろうと思うんだけど、一緒にやらない?」と声をかけ、2014年9月に誕生しました。そうです!もともとはファイナンス業界をデザインする事務所としてスタートしたのです。だから代表と副代表がファイナンシャルプランナー出身という、ちょっとおかしな構成の事務所になっているんですね (笑)
W:おぉーそんなエピソードが隠されていたんですね。謎が解けました。でも確かに織田さんが作り出すものを見ていて僕も織田さんにデザインをお願いしたくなったので理解できますね。では織田さんはこの事業を通じ、どんな世の中にしていきたいと思っていますか?
O:「すべての創造を清らかに」という僕たちのコンセプトにすべて集約されるのですが、「清らかさ」というスペース(それは時間・物・情報・空間・人々・お金など)が、昨日より今日、今日より明日、少しずつでも広がっていく貢献をしていくことです。ありふれた時代だからこそ、あれもこれもではなく、たとえば参拝しようと鳥居をくぐる時に心にスイッチが入るように、「清らかさ」という美しい部分を、そのままデザインできたら、きっと世の中は、今とは違う光景になっていくと僕は思うんです。少し大袈裟な話になるのですけど、人間は地球の大地に足をつけ、その地球は、宇宙というもっと大きな自然のメカニズム、つまり「営み」の上で成り立っています。僕たちはそんな宇宙の創造の一部であ り、大きな営みのメカニズムのままに、人為的にねじ曲げず、美しいものをただ追求し表現することで、成るように成るという精神で日々活動しています。究極は、まるでそこにいることが空気のようになること。「清らかさ」というアイデンディティは、大袈裟なものではなく、そっとそこに寄り添う感じなのがいいですね。それを一歩ずつでも前に進めることがSHOWCASEの役割だと思っています。
W:おぉ素晴らしいビジョンですね〜。いい意味でゾクゾクしました(笑) 是非僕らも何か協力させていただきたいと思っています。 さて話は変わりますが、今の日本のリサイクル事情(リサイクル率世界一でありながらゴミ排出量世界一でもある)についてどう思いますか?
O:ほぇ〜〜〜!リサイクル率世界一でありゴミ排出量世界一なんですか!!なんという、、、(ショック)。その事実だけでも今日は意識が変わりました。小さな島この日本で、世界一のゴミを生み出しているなんて。これはいかんですね〜。膨張一途だとしたら、その根本がなんなのか?を知る必要がある大きなテーマですね。個人的に思うのは、今の日本に「物」が溢れてしまったのは、ある意味、これまで「足し算」的な時代だったからだと思うんです。あれもこれも隙間という隙間がほとんどなくなっているくらい商品化されてしまっている。あれが必要、これが必要。もっと必要。もっともっともっと・・・。選択肢が増えることが幸せ、豊かさだと勘違いしているのでないかと。けど、ここから先の時代 は逆になるような気がします。人間、選択肢が増えれば増えるほど、正しい選択ができなくなっているのが、今の経済事情の一つだったりするんですね。例えば、日本で売られている投資信託は4000種類を超えているんですけど、4000種類より5000種類の方が「豊か」ですか?って話です。ここまで来ると、全然関係ないですよね。むしろ、余計に面倒くさいと考える人が増えるのが現実なんです。つまり「面倒くさい」というゴミが生まれてしまう。消費が伸びない根本にある理由って、もっと違うところにあると思うんですね。今やほぼ飽和状態に近い時代。どう考えても次は「引き算」的な世の中になっていくと思うんです。テスラモーターズがクリーンな電気自動車を開発して、マーケットが大きくなるほど化石 燃料の消費が減り、汚れた空気が綺麗になっていくという、ある意味、世の中から空気に混在するゴミを「引き算」するデザイン発想。こういうシリコンバレーの企業は勢いがあって、最先端の上場企業にもはっきりとした動きがあるんです。そして何より日本こそが茶道という素晴らしい文化が昔からあるのにと思ってしまう。不要なものをとことん削げ落として、最後の最後の一滴が美しいという教えがずっと日本にはあったはずじゃないですか!と。それを今一度、思い出して本当に必要な一滴だけを産み落としていく根本の意識を持てばゴミは大きく「引き算」されていくのではと思います。
W:ここでFP視点からの意見が出ましたね~。素晴らしい意見に感動しています。 そこで織田さん的に普段から気をつけていることは何かありますか?
O:少し前までは意識がなかったですけど、最近は、例えば洋服を買う時なんかは「処分する時の状況」を考えてから買うか買わないかを考えるようになりました。革靴を買うにしても、底が磨り減ったら買い換えていくタイプのものではなく、底をリペアできるものかを見てから、長く使えるものかどうかを見て買うとか。ある意味、物を買う側こそが「責任」なんだという意識が芽生えています。iPhoneケース一つとっても、自分にとって本当に必要なケースなのか?仮にも自分が一つ買えば、また一つ補充される。つまり、一つ「ゴミの可能性」を生み出したことにもなってしまう。その流れで、もっと生活に密着した話で、急な雨の時のコンビニの傘を買う時は、すごく悩むんです。濡れて帰った方が、ゴミは増 えないですから。とはいえ風邪を引いて体を壊してしまっては本末転倒で、あれこれ考え出すと苦しくなってしまうのもありますね。ですので、今後の課題は「消費=ゴミ」が成立しない経済の創造でしょうか。ここの分野は面白いかもしれませんね!バナルさん、やってくださいませんか!?(笑)
W:「消費=ゴミ」が成立しない経済の創造、それができたら素敵ですね!是非僕たちもそこに挑める一歩を踏み出していきますね。 織田さんは世の中にあるリサイクルショップについてどんなイメージですか?
O:実は個人的にはリサイクルショップは行きたいと思わないジャンルのお店なんです(笑)。ほこりの一部に思えてしまう感覚というか、誰が使ったかもわからないものを引き受けるっていうのが、何かしら負のイメージなんです。きっとそうではない掘り出しものも、たくさんあるので宝探しと思えば、超楽しいお店なんでしょうけど。きっとこれはお店イメージから来ているところも大きいのかもしれません。古いものをただ陳列してある演出ではなく、同じものでも「アンティーク」として扱う心の表現がみえると、一気に興味が湧きます。そこには「どんなストーリー」があるんだろうと、人々の物語や心を感じるからですね。まさに新品にはない誰かの手で触った温度を感じます。傷が美しいと思えるので す。そういった「味」があるリサイクルショップだったら、毎日行きたくなっちゃいますね。誰かの物語に出会うような感覚。千利休の使っていた茶器なんて言われたら、やばいでしょ?っていう話です。想像が想像を呼び、一人興奮しちゃいますね。
W:バナルのようなコンセプト(H.P参照)でリサイクル品を販売している会社をどう思いますか?
O:これはかっこいいです!「BREATHE A NU LIFE:新しい命を吹き込む」という表現が、もうワクワクしますね〜。そそりますね〜。「一度人の手を離れた不要品を新たな輝きを放つ貴重品へと生まれ変わらせる。そして新たな価値や魅力を引き出し、次なる生きるSTAGE(場)を提供していきます。」って、こういう発想のリサイクルショップは見た事がないです!いや、こういうのが21世紀型のリサイクルショップと呼べるのかもしれませんね。古きものほど価値を感じるのが日本人らしいアプローチですね!「古は次なる新に通ず」これは受け継ぐ人こそが、興奮状態になりますね(笑)発想や見方が変わるだけで一気に興味が湧いてきちゃいますね!超オシャレです!
W:良かったら織田さんの愛用品で長く使っている大切なモノ、その理由を教えてください。
O:腕時計ですね。生まれて初めて買った夢の機械式時計オメガのスピードマスター(オートマチック)。今はなきウォッチマンというところで買ったのですが、「Ω」ロゴがかっこよすぎて、ただただ憧れでした。手に入れた時が嬉しくて嬉しくて。お金がないミュージシャン時代に、これだけは頑張ってお金を貯めて買ったんです。憧れを一つ身につけると、人生が変わるかもしれないという素直すぎる衝動で(笑)けど、その後、お金に困った時があって何度も売りに行きました。涙ながら。けど、なにかと理由が発生して手元から離れなくて、もう18年になります。きっと僕から離れたくないんですね。すでに壊れて針は止まったままになっているので、実は修理しようかどうかで悩んでいるんです。で、一度 、修理しようと時計屋さんに電話したのですが、これがまた結局、修理に出さなかったんです。乗り気になれない心地になって、壊れたままであることに自分の歴史を感じてしまうというのか、なんでしょうね。これが縁というやつなんですかね。まるで大きな古時計の歌のような状態です(笑)。もし、修理する時は、きっと誰かにバトンを渡す時のような気がしています。ここにまた新しい歴史を吹き込んでくれるようなタイミング?ご縁?そんな心地を迎えた時ですかね。歯車一つなくなったら絶対に動かない。このスイス時計の成り立ちは、本当に素晴らしいな〜と。すべてが凝縮されているからこそ時計にはロマンがあって、どのブランドに自分の歴史を乗せていくのか。そして、バトンを渡たる夢がある のが時計の醍醐味ですね。
W:素敵なエピソードをありがとうございます。腕時計さんもそんな大切に思ってもらえて幸せですね。織田さんの腕時計になりたいです(笑)では最後に皆様に織田さんの愛用品の中から是非次の方にお譲りしたい品(再利用品)があればご紹介下さいますか?
O:歴代のヘッドホン・イヤホンたちです!音楽バカな事もあって、ヘッドホンも時計と同じくらい大好きです。低音の鳴りが綺麗なものを求めて、これまでどれだけ旅をしてきたことか。もちろん、今でも続いていますけど、今日はこの3つをお願いします!どれも低音に厚みあるものばかりですから、ダンスミュージックがお好きな方にはいいヘッドホンたちだと思います。迫力あるものばかりです。いい人に出会えるといいなー。
視聴してすぐに一目惚れならぬ、一聞き惚れしたオーディオテクニカのヘッドフォン。柔らかい重低音が特徴で、買った時は確か4,500円くらいだったと思います。「この値段で、こんなにすごい音が出る時代になったのか!」と心が震えたのを覚えています。10年前なら2万円は下らないであろう音だと個人的に思います。
まるでクラブで音楽を聴いているような重低音が特徴というコピーライトで即買いした、ソニーのイヤフォン。ソニーらしい丸い重低音が特徴で、全体的には少しこもる感じではあるものの「迫力」という臨場感を優先させた音の鳴りをします。気に入っていたイヤフォンではあるものの、単純にイヤフォンの形状が自分の耳の形に合わず、すぐに落ちてしまう理由で、泣く泣く手放すことに。。。
自宅にイヤフォンを忘れてしまい、その日どうしても必要であったため使い捨てのつもりで買ったAXESのイヤフォン。音はどうでもいいと思い購入したものの、思いの外、低音の鳴りも全体のバランスも良く、何も考えず手にいれた割にギャップが大きく驚かされた一品。1回しか使用していないので、ほぼ新品です。スマートフォン通話にも対応。リモコンが付いています。
W:最後に今後の活動や告知などがあれば教えてください。
O:これまではWEBサイトを中心としたデザイン事務所としての活動が主でしたけど、今後はもう少し視野を広げて本命とも言えるデザイン・イノベーション企業を目指して、いわゆるシリコンバレー的なイノベーション企業へと発展さていきます。様々なワクンクするサービスやテクノロジーを開発・デザインしたり、先ほどお話をさせていただきましたけど、もともと僕たちSHOWCASEはファイナンス業界をデザインするために誕生したのがきっかけですから、金融とテクノロジーを融合させた「フィンテック」業界にも目を向けて、これまでの実績を徐々にひっつけていく活動も始めていきます!様々なイノベーションをデザインして世の中をもっと面白くしていこう思っています!また、SHOWCASEの活動に共感して、ぜひ、仲間として一緒に活動したい!というクリエイターさんも探しています!心豊かなプログラマーさん、デザイナーさん!我こそはという方はお気軽にご連絡下さい(^o^)/
※今回提供して頂いた商品に関してはBANULのショップにて6月1日から販売させていただきますので、気になる方がいましたら是非お問い合わせ下さい。